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志木市では、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく住み続けられるよう、様々な取組を行っています。
認知症は、誰にでも起こりうる身近な病気です。志木市の高齢者についても、2045年には3人から4人に1人が認知症になる推計です。
認知症を正しく知り、発症した場合でも本人や家族の気持ちを理解して地域で温かく支えることが大切です。
脳は、人間の活動をコントロールしている司令塔です。認知症とは、いろいろな原因で脳の機能が低下し、さまざまな障がいが起こり、生活するうえで支障が継続している状態を指します。
志木市の要介護認定で原因疾患の1位介護認定が必要となった原因を見てみると、認知症が1位となっています。
認知症になった時に備えて考えておくことや認知機能低下から介護にならないために今自分できることを考えてみませんか?そして、地域で認知症の人を支えていくためにどのようなことができるのか考えてみましょう。
認知症の本人や家族を支援するため、認知症の人とその家族、地域の人や専門職の人など、さまざまな人が自由に参加し、交流や情報交換を通じて、居場所づくりや認知症についての理解を地域で深めるカフェを開設しています。
認知症になると、認知機能の低下から怪我や事故を起こしてしまう危険性や、他の方の物を壊してしまう、怪我をさせてしまう可能性もあります。認知症の人が被害に合わないことも大切ですが、加害者になってしまった場合に備えて個人賠償責任保険について確認しておきましょう。
※個人賠償責任保険とは、本人もしくは家族の誰かが第三者に損害を与えた際にその賠償金を保証してくれる保険です。認知症の人を対象とした単独の保険や特約などで付帯できる場合がありますので、対象や条件などを確認しておきましょう。
認知症サポーターは、認知症についての正しい知識や対応方法を理解してもらうための制度です。
日常生活の中で認知症の人が困っていたら声をかけ、気持ちを理解して温かく接するなど、今、自分ができることを行うものです。
市では、認知症サポーター養成の出前講座を行っています。
認知症とはどういうものか、どのように接したらよいかを中心に、1時間半程度の講座を行います。
「大切な未来の支え手」として、学校など子どもたち向けの講座の実施を強化しています。
保育園や幼稚園、町内会、職場などでも開催できますので、詳しくは、長寿応援課へお問い合わせください。
また、認知症の人とのコミュニケーション技法の1つとして、日本ユマニチュード学会がフランス生まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード」の普及・浸透に取り組んでいます。
詳細は、日本ユマニチュード学会ホームページ<外部リンク>をご覧ください。
高齢者あんしん相談センターでは、認知症の人が迷い人になっても安心して過ごすことができる街づくりを目指し、認知症の人が迷い人になっている場面を想定した訓練などを行っています。詳しくは、各高齢者あんしん相談センターへお問い合わせください。
また、認知症の人が迷い人になった時、早期発見につなげるため、靴やバッグに張り付ける見守りSOSステッカー、位置探索システム(GPS端末)の貸与も行っています。
市では、認知症の進行状況に応じて、志木市でどのようなサービスや支援を利用することができるのかを「認知症ガイドブック」としてまとめています。
詳細は、志木市認知症ガイドブック(ケアパス)「知ってつながる認知症」第4版のホームページをご覧ください。