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人生100年時代の到来を見据え、高齢者の皆さんがいつまでも自分らしく、いきいきと過ごすことができるよう、介護予防・疾病予防・健康づくりの一体的な取組を進めています。
その一環として、令和2年度から「フレイル予防プロジェクト」を発動し、フレイル予防を目的とした複数の事業を実施しています。
「フレイル」とは、年齢を重ねて、心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」(フレイルティ)を語源に、2014年に日本老年学会が提唱しました。多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て、要介護状態に陥ると考えられています。
フレイルの兆候を早く発見して、運動や食事などの日常生活を見直し、正しい対処をすれば、フレイルの進行を抑制したり、健康な状態に戻したりすることができます。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
自分の指を使って筋肉量が減少しているかを確認できる簡単なチェックです。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
「サルコペニア」とは、年齢を重ねるにつれて筋肉が衰える現象をいいます。フレイルの最も大きな原因といわれています。
フレイル予防に大切な「栄養」「口の機能」「運動」「社会とのつながりやこころ」の側面から自己チェックできる簡単な質問シートで、11個の質問で構成されています。チェックすることで、気を付けなければいけない項目を知ることができます。
各質問に対して「はい」または「いいえ」のあてはまる方に○を付けてみましょう。
栄養 | 1 | ほぼ同じ年齢の同性と比較して健康に気を付けた食事を心がけていますか | はい | いいえ |
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栄養 | 2 | 野菜料理と主菜(お肉またはお魚)を両方とも毎日2回以上は食べていますか | はい | いいえ |
お口 | 3 | 「さきいか」、「たくあん」くらいの固さの食品を普通に噛みきれますか | はい | いいえ |
お口 | 4 | お茶や汁物でむせることがありますか | いいえ | はい |
運動 | 5 | 1回30分以上の汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施していますか | はい | いいえ |
運動 | 6 | 日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していますか | はい | いいえ |
運動 | 7 | ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いと思いますか | はい | いいえ |
社会性・こころ | 8 | 昨年と比べて外出の回数が減っていますか | いいえ | はい |
社会性・こころ | 9 | 1日に1回以上は、誰かと一緒に食事をしますか | はい | いいえ |
社会性・こころ | 10 | 自分が活気にあふれていると思いますか | はい | いいえ |
社会性・こころ | 11 | 何よりもまず、物忘れが気になりますか | いいえ | はい |
※一部の質問(4、8、11)は「はい」と「いいえ」が逆になっていますので注意してください。
※回答欄の右側に付く○が多かった場合は注意が必要です。とくに右側に5個以上〇が付いた方はフレイルの危険性が高くなります。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
フレイルを予防し、健康でいきいきと生活するためには、「栄養(食事・お口の機能)」「運動(身体活動)」「社会参加」の3つをバランス良く実践することが大切です。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
高齢になると、食べる量や回数が減ってしまいがちです。意識して、筋肉のもととなるたんぱく質の多い魚や肉、卵、大豆製品などを積極的にとるようにして、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、口や歯の状態の悪化は、食事をとりにくくなるだけではなく、誤嚥性肺炎や内臓疾患などにもつながります。毎日の歯の手入れや口をよく動かし、また定期的な歯科受診でお口の健康を保つようにしましょう。
食べて元気にフレイルを予防するために(厚生労働省ページ)<外部リンク>
詳細についてはフレイルの状態を確認してみませんか?をクリックしてください。
安心してご参加いただくために、緑のポロシャツを着た市民フレイルサポーターがお手伝いします。
フレイルとは何か話を聞き、お口や人とのつながりなどについて自己チェックをします。
握力測定なども行い、自分の状態を確認します。
各測定でフレイルサポーターがお手伝いします。
フレイルトレーナー(理学療法士)によるワンポイントレッスンやもあります。最後に市のフレイルトレーナーが考案したワンツー体操をみんなでやります。
令和6年2月13日火曜日に開催されたフレイルチェックで、市長も参加の皆さんと一緒にフレイルチェックを体験しました。
管理栄養士や歯科衛生士がご自宅を訪問し、お一人お一人に合った栄養や口腔ケアのアドバイスを行います。原則1回の訪問となります。
フレイル予防としての利用も可能です。ぜひ、ご利用ください。
65歳以上の市民で、食事や栄養、歯や口腔ケアについて心配がある方
無料です。お住いの担当地域の高齢者あんしん相談センターにお申し込みください。
お住いの地区 | 高齢者あんしん相談センター | 電話番号 |
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本町地区 | ブロン | 486-0003 |
柏町地区 | 柏の杜 | 486-5199 |
館・幸町地区 | 館・幸町 | 485-5610 |
宗岡地区(宗岡中学校区) | せせらぎ | 485-2113 |
宗岡地区(宗岡第二中学校区) | あきがせ | 485-5020 |