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今回は、本町2丁目の川口信用金庫志木支店の前に設置されているカッパ像カッピーを紹介します。
カッピーは、いろは商店会が創立30周年を記念して平成18年3月に設置したカッパ像です。 カッピーという名前も、この記念事業の一環として、公募により名付けられました。いろは商店会では、このほかにカッパをモチーフにしたオリジナルキャラクター「いろはカッピー」も制作し、カッピーオリジナル商品の開発・販売、着ぐるみの制作、カッピーサンバの披露など、いろはカッピーを活用したさまざまな事業展開をしています。
耳に手をあてて、野火止用水の水の音をじっと聞いているカッピー
制作者の内田榮信(えいのぶ)さんによると、野火止用水の水が流れる音をじっと聞いているイメージで制作したカッパ像なのだそうです。
野火止用水は、かつて本町通りの中心を流れていた用水で、承応(じょうおう)4(1655)年に野火止新田の開発を目的として開削されました。
この用水は、取り入れ口の小川村(現東京都小平市)から引又村(ひきまたむら。現志木市本町周辺)までの約20kmの沿岸地域の人々に灌漑(かんがい)用水や飲用水などの生活用水として大切に利用されてきましたが、昭和40年に暗渠(あんきょ)化され、現在に至っています。 今では見ることができなくなってしまった野火止用水ですが、またいつか野火止用水の水の流れが見えるようになって欲しいという願いも込めて制作されたカッパ像でもあるのです。
かつて野火止用水が流れていた本町通りの方を眺めているカッピー
カッピーは、川口信用金庫前にいます。