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今回は、柏町3丁目、志木第三小学校の西側にある市指定文化財「チョウショウインハタザクラ」の下に設置されているカッパ像「さくら子」を紹介します。
「さくら子」は、平成19年3月に、志木ロータリークラブが創立35周年記念事業の一環として、設置したカッパ像です。
「さくら子」は、いつも寝ころんで「チョウショウインハタザクラ」を見上げています。制作者の内田榮信さんによると、「チョウショウインハタザクラ」を見守っているイメージで制作したそうです。
のんびりくつろぎながら、特等席で花見をし、散っていく桜に別れを告げると、また、次の花の季節まで「早く咲かないかなぁ」と、暑い日も寒い日も、じっと「チョウショウインハタザクラ」を見守っているカッパ像です。
寝ころんでいるさくら子やっと4月になり、特等席で花見を楽しめる季節になりました
「さくら子」が見守っている「チョウショウインハタザクラ」は、志木市で発見されたヤマザクラ系の栽培品種の新種の桜です。「チョウショウイン」とは、この桜がある場所にかつてあった寺院「長勝院」に由来したものです。
通常、桜の花びらは5枚ですが、この桜は、このほかに雄しべの一部が旗のように変わった旗弁を1~2枚持つことから、「ハタザクラ」と呼ばれています。平成5年10月6日に市指定文化財に指定され、平成15年4月1日には市民の木にも制定されている、今後も永く後世まで伝えていくべき大変貴重な桜です。
この桜の見ごろは、例年4月中旬くらいで、この時期になると、毎年、市外からも多くの花見客が訪れます。
満開の「チョウショウインハタザクラ」とその下でのんびり花見をする「さくら子」に会える季節が今年もやってきました。なお、 「チョウショウインハタザクラ」の開花状況については、市ホームページでお知らせしています。
「チョウショウインハタザクラ」の花
「チョウショウインハタザクラ」全景。この桜の木の下でさくら子が寝ころんでいます