新複合施設建設における経過と今後の予定について

志木市民会館及び志木市民体育館は、それぞれ建設から40年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいるほか、耐震性能も不足している状況から、早急に施設の整備を進める必要があります。
施設の整備については、施設の機能性、整備費等のコスト、立地や土地利用規制等、政策との整合性の各視点から、メリットやデメリット等を総合的に勘案し、市民会館用地に市民会館と市民体育館を複合施設として整備することが最も適切と判断し、事業を進めることといたしました。
特に整備に係るコストについては、市の財政負担を極力、軽減することが必要なため、公共施設等適正管理推進事業債（地方債）を借入することで借入額を通常の事業債（地方債）よりも増やすことができ、その借入した元金の50％分が地方交付税措置として、国から後年度に交付されるといった優遇措置を活用し、事業を進めることとしております。
また、まちなかに多人数を収容可能な施設ができることで災害時における拠点施設として活用が可能となること、また、文化活動とスポーツ・レクリエーション活動の拠点となる施設が一体的に整備されることにより、まちなかの賑わいづくりへの寄与といった効果が期待できます。

志木市民会館については、令和5年6月から解体工事を開始し、近隣住民の方々のご協力もいただきながら、無事に終了いたしました。今後、新複合施設建設の着工までの間、安全対策等を施しながら、管理を行います。
志木市民体育館については、夏場の集中豪雨等で建物の一部に雨漏りが発生している状況も見受けられたことから、対処のための修繕等を行うなど、新複合施設が完成するまでは、現体育館の適正な維持管理に努めます。
また、新複合施設については、市民や議会からのご意見も踏まえながら、それらを基本計画、基本設計及び実施設計に反映し、令和8年度中の竣工に向け、建設スケジュールが順調に進んでおりました。
しかしながら、昨今の建設業界等における人手不足、半導体関連の工場等の受注の増加、働き方改革における労働時間の上限などにより、新複合施設建設工事の入札段階において、入札参加申込者からの辞退の申し出があったことにより、これ以降の建設スケジュールの見直しを余儀なくされました。
現在、工事入札の方法や実施の最適なタイミングを様々な角度から検討する必要があることから、令和6年7月に外部のコンサルタント会社との業務委託契約を行い、今後、建設業者等に対する市場調査（サウンディング調査）を進め、建設業界の現状を踏まえ、最終的に建設スケジュールを構築してまいります。
なお、志木市民会館及び志木市民体育館再整備実施設計については、今後の工事発注方法等の検討結果によっては、見直しをする可能性もあることから、最終的な修正等を反映させた段階で公表をさせていただきたいと考えております。

業務委託したコンサルタント会社との協議を重ねながら、最終的に建設スケジュールを構築していくこととなりますが、その期間は、令和6年度末（令和7年3月末）までを予定しております。
このような状況などを踏まえ、志木市民会館及び志木市民体育館再整備に向けた新複合施設建設工事の着工は、令和7年4月以降を予定し、工事着工までの間は、志木市民会館解体跡地及び志木市民体育館について、安全を確保しながら、施設等の管理を進めてまいります。
いずれにしても、志木市民会館及び志木市民体育館再整備に向けた新複合施設建設の早期実現に向け、最大限のスピード感を持って事業を進めてまいります。
なお、コンサルタント会社への業務委託のもと、取り組んでいく内容としては、主に次のとおりです。

【取組内容】
・建設業者等に対する市場調査（サウンディング調査）の準備及び実施
・工事発注方法及び工事区分の検討
・建設スケジュールの検討
・関係書類等の収集及び作成

※今後、建設スケジュール等が決まりましたら、公表させていただきます。