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令和6年度子宮頸がん検診について
令和6年度子宮頸がん検診について
子宮頸がんについて
子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。このウイルスは、性的接触により感染し、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染すると言われています。ほとんどは、自然免疫で排除されますが、ごく一部は持続的に感染し、数年から数十年の長い時間をかけてがんになることがあります。
子宮頸がん検診の「HPV検査法」は「浸潤がん罹患率の減少効果がある」というエビデンスに基づき、WHO(世界保健機関)から世界に推奨されています。国立がん研究センター等も「HPV検査が陰性であれば細胞の形に変化が起きていない(正常)、またはすぐには起きにくい」としています。志木市も過去に実施した子宮頸がん検診の結果を分析※して同様の結果を得ました。これらのことから、このたび志木市はHPV検査単独法を導入します。
※平成27年度HPV検査陰性者では、3年後のHPV検査でも98.3%が陰性、さらに3年後も98.6%が陰性でした。つまり、将来のがん化のリスクが少ないことを示します。
また、市で子宮頸がん検診の受診を確認できない方へ実施している「自己採取HPV」検査(自宅などで簡単に子宮頸がんのリスクを確認できる)の対象者を、今までの30〜60歳の国民健康保険被保険者に加え、30〜49歳の社会保険加入者にも拡大します。
志木市の子宮頸がん検診が変わります
細胞診検査 | HPV検査 |
---|---|
子宮頸部の細胞に異常がないか調べる検査 | がんの原因であるHPV感染の有無を調べる検査 |
検査内容:問診・視診・子宮頸部の細胞診及び内診 | 検査内容:問診・視診・HPV検査 ※HPV陽性の場合はHPV検査時の残りの検体を用いて細胞診検査を自動的に行います。(再度検診を受ける必要はありません) |
対象:20歳代と61歳以降 | 対象:30歳から60歳まで |
受診間隔:2年に1回 | 受診間隔:5年に1回 |
今年度に限り移行期間とし、令和6年4月1日時点で20歳以上全ての希望者にお受けいただけるよう、対象者を拡大しています。
来年度の対象者は、20、22、24、26、28、30、35、40、45、50、55、60、62歳、以降偶数年齢の方になります。
対象と検査方法
対象年齢(令和6年4月1日時点) | 検診方法 | 検査方法 | 受診間隔 |
---|---|---|---|
20歳代及び61歳以降 |
細胞診 | 細胞診検査(問診・視診・子宮頸部の細胞診及び内診) | 2年間隔 |
30歳〜60歳 以下の生年月日に該当する方には受診券を発送します。(受診券発送対象者ではない、30歳〜60歳の方も、令和6年度は検診を受けることができます。) |
HPV単独法検診 | HPV単独法検査(問診・視診・HPV検査) ※HPV検査結果が陽性の方には細胞診検査を実施します |
5年間隔 |
対象外となる方
- 子宮頸がん、体がんの治療中、経過観察中の方
- 治療等により、すでに子宮を全て摘出されている方
- 検診日当日に生理中の方
- 妊娠中またはその可能性のある方(妊婦検診で同様の検査を実施します)
- 同一年度内(その年の4月以降)に妊婦検診を受診した方(妊婦検診で同様の検査を実施します)
- 月経時以外の出血や外陰部の痛み、おりものの異常等症状のある方
子宮頸がんHPV単独法の結果と、その後の対応について
HPV検査結果が陽性の方のみ細胞診検査を実施します。細胞診検査結果が陽性の場合は、1年後再びHPV検査の対象になります。検査未受診の場合は、引き続き検査対象となり、対象者には受診券(ハガキ)を送付します。
一方、HPV検査が陰性の方は検診対象年齢(4月1日時点で30、35、40、45、50、55、60歳)のときに、次回検診を受けていただきます。
検診場所
医療機関で実施する個別検診と、市内の公共施設で検診バスを使用する集団検診があります。集団検診では、医師の判断により実施する体がん検査は受けられません。
子宮頸がん検診個別実施医療機関
市 | 医療機関名 | 住所 | 電話番号 |
細胞診 |
HPV単独法 |
精密検査(コルポスコープ下狙い組織診) |
---|---|---|---|---|---|---|
志木市 | よつはレディースクリニック志木 | 本町5-25-8ドゥーセットビル3階 | 048-423-6428 | ○ | ○ | ○ |
新座市 | 新座志木中央総合病院 | 東北1-7-2 | 048-474-7211 | ○ | ○ | ○ |
牧田産婦人科医院 | あたご3-3-17 | 048-478-1151 | ○ | ー | ○ | |
大塚産婦人科小児科医院 | 片山1-16-3 | 048-479-7802 | ○ | ○ | 同医院で検診を受けた方のみ ○ |
|
朝霞市 | 阿部レディースクリニック | 根岸台6-3-13 | 048-465-8118 | ○ | ○ | ー |
たまきクリニック | 本町2-4-18バモスビル4階B | 048-423-2204 | ○ | ○ | ー | |
TMGあさか医療センター | 溝沼1340-1 | 048-466-2055 | ○ | ○ | ○ | |
TMGサテライトクリニック朝霞台 | 西弁財1-8-21 | 048-452-7700 | ○ | ○ | ー | |
あさか産婦人科 | 溝沼537-1 | 048-466-4103 | ○ | ○ | ○ | |
和光市 | 独立行政法人国立病院機構 埼玉病院 | 諏訪2-1 | 048-462-1101 | ○ | ○ | ○ |
富士見市 | 恵愛病院 (令和6年7月1日から) | 針ヶ谷526-1 | 049-252-2121 | ○ | ○ | ○ |
検査費用(自己負担分)
個別検診と集団検診で検査費用が異なります。生活保護世帯の方は、自己負担額が免除されます(受診の際に受給者証を提示してください)。
個別検診
- 細胞診検査700円(体部細胞診を実施した場合500円追加)
- HPV検査700円(体部細胞診を実施した場合500円追加)
集団検診
- 細胞診600円(体部細胞診は実施しません)
- HPV検査600円
無料クーポン券(ハガキ※)について
子宮頸がん無料対象者に、6月下旬から無料クーポン券(※今年度からハガキになります)を順次送付します。志木市、朝霞市、和光市、新座市外の医療機関で受診した場合は申請すると、後日、自己負担額を償還払いします(限度額あり)。詳しくは「子宮頸がん検診・子宮頸がんHPV併用検診の償還払い」をご覧ください。
年齢(令和6年4月1日時点) | 生年月日 |
---|---|
20歳 |
平成15年4月2日〜平成16年4月1日 |
26歳 | 平成9年4月2日〜平成10年4月1日 |
がん検診補助金交付について
市のがん検診を受けた方で、市・県民税非課税世帯の場合は、申請をすると自己負担金額を還付します(限度額有り)。詳しくは、「子宮頸がん検診・子宮頸がんHPV併用検診の償還払い」をご覧ください。
実施期間
個別検診
令和6年5月1日から令和7年2月28日まで
集団検診
日程と会場については、「令和6年度集団健(検)診(特定健診・がん検診等)」をご覧ください。
申込方法
個別検診
直接、医療機関にお申し込みください。
集団検診
令和6年8月1日(木曜日)から専用ダイヤル0120-373-489、もしくはインターネットからお申し込みいただけます。詳しくは、「令和6年度集団健(検)診(特定健診・がん検診等)」をご覧ください。
検診に関する注意事項
- 基本的には子宮頸部の検査ですが、最近6か月以内に月経異常、不正出血及び褐色帯下の症状がある方は、子宮体部の検査も実施できます。子宮体部の検査は、発熱・感染・出血・臓器損傷のリスクがあります。検査後に、下腹部痛が続き発熱する・出血量が多い場合は、速やかに医療期間を受診してください。また、問診の結果により受診できない場合があります。
- 子宮の壁の細胞をこすり取る検査ですので、少量の出血を伴う場合があります。検診終了後、出血や痛みが続くようでしたら、速やかに医療機関を受診してください。
- 志木市の各種がん検診は、個別検診・集団検診いずれか年度内に1回のみ公費で受診できます。同じ検診を2回以上受診してしまった場合には、2回目以降の公費負担分を返金していただきますので、ご注意ください。また、受診日当日志木市に住民登録がないことが判明した場合も、公費負担分を返金していただきます。
未受診者対策事業
定期的な子宮頸がん検診受診につなげるために、自宅などで簡単に子宮頸がんのリスクを確認できる「自己採取HPV検査」を実施しています。
Hatch Healthcare株式会社のホームページ「HPVの感染をチェック子宮頸がんリスク早期発見サービス」<外部リンク>
対象
市で子宮頸がん検診の受診が確認できない、30〜60歳の国民健康保険被保険者と社会保険に加入する30代・40代の方。(対象者にハガキを送付します)
詳しくは、健康政策課健(検)診・保健事業グループへお問合せください。
HPVワクチン接種
HPVワクチンと検診で子宮頸がんは予防できます。詳しくは「予防接種」をご覧ください。
こんな症状があったら医療機関へ、かかりつけ医をもちましょう!
子宮頸がん以外にも、女性特有の病気や苦痛に感じる症状等を相談することができます。病気の小さなサインを見逃さず受診しましょう。
- ひどい生理痛・不整出血(月経時以外の出血)
- 月経の異常(周期が長い・短い、経血量が多い)
- 下腹部の痛み、外陰部のかゆみ
- 生理前にイライラする(PMS) など
参考情報
- 知っていますか?子宮頸がんのこと [PDFファイル/348KB](子宮頸がんに関する資料)
- 令和6年度志木市子宮頸がんHPV単独検診を受けられた方へ [PDFファイル/982KB](子宮頸がんHPV単独検診の結果説明資料)
- 子宮頸がん検診Q&A [PDFファイル/220KB](よくある質問と回答)
- 厚生労働省のホームページ「がん検診」<外部リンク>「女性の未来の健康のため、今からできること ワクチンと検診で防ぐ子宮頸がん」<外部リンク>「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」<外部リンク>
- 国立がん研究センターのホームページ<外部リンク>
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社のホームページ「子宮頸がんの予防は、適切な検査から」<外部リンク>「子宮頸がん検診情報サイト」<外部リンク>
- 厚生労働省のホームページ「性感染症」<外部リンク>
- 日本産婦人科学会のホームページ「更年期障害」<外部リンク>