その昔、田面長者藤原長勝(たのものちょうじゃふじわらのおさかつ)の屋敷に(志木第三小学校付近にあったといわれている)信仰心の厚い1人の下女がいた。彼女は思うところがあってか、脱穀後の籾殻(もみがら。すくぼ・すくもともいう)を念入りにより分けては幾粒(いくつぶ)かの米粒を拾い出し、それをためては売って銭(ぜに)に換え、長年かかって薬師如来像(やくしにょらいぞう)を彫ってもらった。下女の心根(こころね)にうたれた長者はお堂を建て、籾殻の中からの誕生仏だからと「すくぼ薬師」と名付けたという。西原の一隅に残る墓地はその薬師堂の跡だと伝えられている。(幸町3丁目付近の伝説)

 すくぼ薬師