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志木市が目指すべき緑の基本的考え方

ページID:0002952 更新日:2022年9月12日更新 印刷ページ表示

4-1.緑の将来像

市民と行政が共通の認識を持って緑のまちづくりを進めていくことができるよう、将来の志木市の緑のあるべき姿を、緑の将来イメージと将来像図で示します。

(1)緑の将来イメージ

  1. 都市の緑の骨格となる“緑の連なり”
  2. 都市の個性を表現する公共公益施設の緑や鎮守の森
  3. 地区の個性を表現する住宅地の緑
  4. 循環型都市を支える「農の緑」のある風景
  5. 多様なニーズに応える公園緑地等
  6. 豊かな生物の生息域を広げる緑のネットワーク
  7. 安全なまちをつくる緑

(1)都市の緑の骨格となる“緑の連なり”

志木市を空から眺めてみると広々とした緑豊かな荒川を見ることができます。この広々とした水と緑の“河川軸”の空間は市域の北東側の縁(エッジ)を形作っています。また、この河川軸は志木市だけではなく、近隣の都市と連続する共有の貴重な緑であることもわかります。市街地の方を眺めてみると、市街地の中央を流れる新河岸川、柳瀬川の水と緑の河川軸も志木地域と宗岡地域を明確に区切る要素として、また隣接する都市との境界となっていることがわかります。これらの水と緑の河川軸は広々とした景観的魅力だけでなく、ビオトープ化された空間により、鳥や小動物等の住む豊かな自然の残った場所としてより重要になっています。
一方、志木駅から市役所前を通り、荒川へ延びている道路は街路樹が整備された“都市軸の緑”として緑の連なるシンボル的な空間を形成しています。この“都市軸の緑”は市の玄関としての顔となる志木駅前と新河岸川、柳瀬川、そして荒川の緑を結ぶ軸となり、緑のネットワークの骨格を形成します。
志木地域内では台地と低地を区分する斜面地が斜面林や緑豊かな住宅地によって緑の帯のように見ることができます。
これら“河川軸の緑”“都市軸の緑”“斜面地の緑(緑のエッジ)”により、緑で縁取られた志木市が浮かびあげられます。

(2)都市の個性を表現する公共公益施設の緑や鎮守の森

市街地に目を移すと志木市の顔をつくる駅周辺の景観や、地域の緑の核となっている学校等の公共公益施設の緑が都市の個性を演出する要素になっています。
また志木市の歴史を物語る社寺の緑が青々と茂り、それらの歴史的な緑の拠点も周囲の住宅地の緑と連続した空間になっています。さらに野火止用水の跡や宗岡地域の水防用の堤の跡等も部分的に復元されて水と関わりの深い志木市の歴史を表現しています。

(3)地区の個性を表現する住宅地の緑

さらに市街地をよく見てみると駅周辺の本町地区や柏町地区などの住宅地と商業地が混在した市街地では、各住宅の生け垣や庭木などによる緑化が進み、緑に囲まれた高密度市街地となっています。西原特定土地区画整理事業地区では生産緑地や、斜面林を貴重な緑として保全・活用し、緑化のルールを持った新しい住宅地として作られています。
志木ニュータウンを中心とした館地区は住民の熱心な緑への関わりにより、ニュータウン全体が森のような緑豊かな住宅地となっています。
擁壁の緑化や生け垣の整備、庭木等の植栽により、残された斜面林につらなる“住宅地の緑”が作りだされています。
宗岡地域は農地、屋敷林、社寺林が調和した美しい農村の姿を保全するとともに、それらの緑の景観と調和するよう緑化に配慮された新しい住宅、倉庫等の見られる地区となっています。また、宗岡地区を縦断する都市計画道路志木朝霞線は周囲の景観と調和するよう環境施設帯等による緑化が施されています。

(4)循環型都市を支える「農の緑」のある風景

また、宗岡地域や幸町地区のように農地が比較的多く残っている地区は身近な農産物の供給地として市民とのつながりを強化し「農の緑」として農地を生かしていきます。落ち葉や生ゴミの堆肥の利用、産直消費や援農(農作業への支援)、市民農園の指導等、市民と農家の交流の場が多く設けられています。
住宅地と農地が共生するよう、無農薬化など、安全な農法も採用されてます。このように環境に配慮された農地の維持・保全により、21世紀にふさわしい循環型都市のモデルが形成されます。

(5)多様なニーズに応える公園緑地等

市民のレクリェーションの様子を見てみると、子供やお年寄り、体の不自由な人も一緒になって利用できる公園が市街地内の身近な場所に整備され、身近なレクリェーションや地域コミュニティの核となっています。公園の足りない場所では学校等が工夫され、公園を補完する機能を果たしています。
また、河川沿いには大規模な運動施設を中心としたレクリェーション拠点が充実し、多くの人々が楽しむことができます。親水公園も完成し、鳥や木々の緑を見て楽しめる水辺の公園となっています。これらの公園には河川沿いの散策路や歩道が整備された道路等によりアクセスが確保されており、市内各所から利用しやすいようになっています。

(6)豊かな生物の生息域を広げる緑のネットワーク

志木市内を流れる河川とその水辺空間は、生物の住む貴重な場所となっています。ここに生息する生物は、市内に点在する農地、公園、社寺林、屋敷林、斜面林、団地林、学校等の緑の拠点や緑道等を伝って市街地内の多くの場所に現れ、人間と生物が共生する環境をみせています。

(7)安全なまちをつくる緑

もし地震などの災害が起こった場合は、身近な小学校や公共施設、及び公園緑地等が避難所となります。
また、延焼防止に効果があると思われる広幅員の道路には街路樹が植えられ、延焼防止機能が高められています。
宗岡地域の農地は雨水を受け入れ、水害の発生を抑制する保水機能を有した地区としても保全されています。同じ様な機能は台地上の緑地にも言え、それはさらに雨水浸透による水循環にとっても貴重な役割を果たしています。
このように志木市の特性に応じて多様な緑の機能が明確に発揮され、市民・事業者・行政が積極的に緑の創造や管理に携わっている様子が志木市の緑の将来イメージです。

(2)緑の将来像図

緑の将来像図

4-2.計画フレーム

(1)計画の目標年次の設定

志木市緑の基本計画の目標年次は、概ね今後20年後(平成32年とする)を展望して策定します。ただし、目標設定にあたっては、本計画が21世紀初年度策定の計画であることから、21世紀の都市環境形成をも広く視野に入れた計画とします。

(2)人口フレーム

人口フレームは、志木市総合振興計画で設定された人口7万人(平成17年、2005年)を今後20年間の最大人口としてとらえ、公園緑地等の目標量の根拠人口として設定します。

(3)市街化区域のフレーム

市街化区域は現状維持とします。

都市計画区域面積(ヘクタール) 市街化区域面積(ヘクタール)
906ヘクタール 641ヘクタール

(4)住区の設定

志木市緑の基本計画では住区基幹公園を計画するために、公園配置の基本となる住区の設定が必要となります。住区は市街化区域内に対して小学校区等の地域のまとまりを基に地域の分断要素である鉄道、広幅員道路、河川等を考慮して設定されます。志木市では、既計画の志木市緑のマスタープランにおいて、住区設定が行われており、状況も大きくは変化していないため、本計画も同様の住区設定とします。

4-3.緑の保全と創造の基本方針

(1)計画のテーマの設定

緑の基本計画のテーマを考える上で第三次志木市総合振興計画のまちづくりの基本目標と本調査で明らかになった緑の保全・創造の課題との関係に着目し、それらの関係から各街づくりの基本目標毎にキーワードを抽出し、計画のテーマを導き出します。

計画のテーマ

  • 第三次志木市総合振興計画の将来都市像​
    「人と人、自然とひとが共生した色彩豊かな快環創造都市」
  • 課題から導き出せる基本目標毎の主要なキーワード
    • 自然との調和
      河川、森、農地との共生、都市の骨格、生き物の緑、ビオトープネットワーク
    • 快適で安らぎある
      街の緑、安らぎ
    • 心豊かで人と文化を育む
      文化と歴史、環境共生都市、エコシティ、顔となる緑
    • 健康でやさしさあふれる
      利用しやすさ、環境に優しい、循環型都市、健康
    • 地域性を生かした
      地域性、市民参加、調和

下マークの画像
みんなで守り、みんなで育てる、志木のみどり

四季折々の緑が豊かで、河川・樹林地・公園等の緑地が都市の骨格を形成し、
自然と調和のとれた循環型都市の環境形成に向けた、みどりのまちづくりをみんなの力で推進します。

(2)基本方針

課題や計画テーマを踏まえ、以下に将来像実現のための緑の保全と創造にかかわる基本方針を示します。

緑の保全と創造に関する方針

  1. 都市の骨格を構成する緑の保全と創造
  2. 質の高い環境づくりに寄与する緑の保全と創造
  3. 安全で快適な都市環境を支える緑の保全と創造
  4. 市民に身近な緑の創造
  5. 循環型都市のモデルとなる農の緑の保全と創造
  6. まちや地域の顔となる緑の保全と創造
    (推進する仕組みに関する方針)
  7. みんなで進める緑の保全と創造
緑の保全と創造に関する方針
(1)都市の骨格を構成する緑の保全と創造

志木市は水辺に恵まれた都市といえます。荒川の広大な水と緑の広がりは市の北東部を区切る要素であり、新河岸川、柳瀬川は市街地内の中心に位置し、都市の背骨の役割を果たしています。これらの「河川軸の緑」は志木市の都市形成の骨格として今後も守り育てていかなければなりません。
 また、志木地域内の斜面地には台地部と低地部を区分する斜面林が一部に残っていますが、この緑を斜面地に進入している住宅地まで広げ、「緑の縁取り(エッジ)」を明確化していきます。
さらに志木駅と市役所周辺(新河岸川と柳瀬川の合流地点)を結びさらにそれを荒川まで延ばした道路を「緑豊かな都市軸」として、水と緑の河川軸と斜面地の緑の縁取りとつなげていきます。
そしてこれらの要素を積極的に保全・創造することにより、志木市の緑の都市骨格を浮かび上がらせていくことを目指します。

(2)質の高い環境づくりに寄与する緑の保全と創造

これからの都市は、より環境を重視した都市形成が求められており、志木市においてもますます自然環境と共生した都市環境づくりを進めていく必要があります。
志木市の特筆すべき自然要素はほぼ河川とそれに沿った草地、樹林地にあります。これらの緑には多様な生き物が生息しており、今後もその生息域を保全していくとともに、より多様な生き物が生息できるよう自然護岸の再生や多様な植生の復元等を積極的に進めます。
また、道路沿いの緑の整備を進め、さらに身近な緑を増やすことで市街地での緑被率を向上させ、緑豊かな住環境の維持を図ります。そして、さらに二酸化炭素の削減に少しでも応えるために屋上緑化等を含めて、市街地の緑化を積極的に進めます。

(3)安全で快適な都市環境を支える緑の保全と創造

大規模な地震等の災害時には、適切な避難施設の配置が求められます。そこで震災時、優先的に開設される避難所として、避難の障害となる施設を考慮しながら、適切に避難所の設定を行います。災害時に安全に避難できるような広場等の設置に配慮していきます。
避難所へ通じる道路には歩道、街路樹等を整備し、安全な避難のためのルートを確保する必要もあります。
また、志木市では水害も発生しやすい地形を持っており、特に宗岡地域では農地の保水機能を生かした防災のあり方を検討する必要があります。
さらに、雨水を浸透させることによって、それら防災面での効果や水の循環による環境面での効果も期待されます。

(4)市民に身近な緑の創造

市民の身近な緑としては街区公園、近隣公園といった公園緑地、市の中心部を流れる河川沿いの緑、住宅地内に点在する農地があげられます。現在は計画的に整備された志木ニュータウン以外では公園等は不足していますが、今後は着実な整備により、子どもたちが元気に自由に活動できるような、身近な公園が整備される必要があります。
また、市街化が進み、用地の確保が困難な場所では学校などの公共施設の身近な緑としての活用が望まれ、公園緑地の補完的な利用を可能にする弾力的な運用の検討も必要です。
さらに、現在、志木市でも高齢化が進展しており、快適な都市環境をつくる上で、年齢や障害に関係なくすべての人が公園緑地等の緑を利用しやすくする配慮も必要となっています。
さらに、市街地に点在する農地は市民が身近に自然とふれあえる空間であり、その活用が望まれます。

(5)循環型都市のモデルとなる農の緑の保全と創造

宗岡地域や幸町地区等の農地が比較的多く残っている市街地では、身近な農産物の供給地としてだけでなく、落ち葉や生ゴミの堆肥の利用、援農(農作業への支援)または市民農園の指導等、市民とのつながりを強化し「農の緑」として農地を生かしていきます。
今後も住宅地と農地が共生するよう、無農薬化など安全な農法の導入や環境に配慮された農地の維持・保全により、21世紀にふさわしい循環型都市のモデルを目指します。

(6)まちや地域の顔となる緑の保全と創造

人が集まる場所の木々や広場は時にシンボリックな意味を持ちます。特に、駅前の空間や主要な公共施設の周囲の空間はそのまちの顔であり、そのまちの印象を決定づけます。志木市においてもそのような場所においては、市民に親しまれ愛着がはぐくまれるような緑や広場を整備していく必要があります。
一方、市内各地域には社寺林や屋敷林、文化財と一体となった水や緑、公共施設の敷地内の緑があります。このような緑を整備することにより地域の顔をつくり、地域らしさの演出を図ることが期待されます。さらにそれぞれの住宅地にも地域性があり、その特性を生かした緑の演出により、より地域にあったまちづくりが可能になります。
このようにして志木市固有の資源を生かして緑を整備することによりまちの個性や地域らしさを表現することができます。

推進する仕組みに関する方針

(7)みんなで進める緑の保全と創造

緑の保全と創造にあたっては、市民・事業者・行政がそれぞれの役割を認識して積極的に取り組んで行く必要があります。
緑の計画づくりから整備、管理までを行うためには、円滑な推進のための組織や方法などの仕組み(システム)づくりが必要となってきます。これらの仕組みができてこそ、継続性のある緑の保全創造が可能となるといえます。

(5)緑地等の確保目標

志木市の緑の量は、農地等の宅地化や幸町地区の土地区画整理事業、宗岡地域の都市計画道路志木朝霞線の整備などにより減少していくものと考えられます。一方で積極的な公園緑地の整備や残された樹林地の地域制緑地への指定を行い、担保性のある緑を増加させるよう計画を推進し、以下のような緑地等の確保目標を設定します。(目標量の設定は長期目標(H32年)までとします)

  • (1)全市域の緑地等の確保目・・・40%をキープ!
  • (2)市街化区域内の都市公園の確保目標・・・2倍増を目指す!
  • (3)緑のネットワーク化目標・・・160km緑化街路網の構築!
  • (4)住宅街区の緑化目標・・・緑視率30%を目指す!

(1)全市域の緑地等の確保目標(総括量:A+B)…40%をキープする!

農地などの減少により、全体としては緑地面積の減少が予想されます。しかし、地域制緑地等の継続性が確保された緑地を拡大し、またできるだけ緑地の減少を抑制することにより、緑地量を市域面積の40%を確保していくことを目標とします。

平成12年1月1日現在 平成32年目標
約398.6ヘクタール
約44%
約360.9ヘクタール
約40%

A.都市公園や地域制緑地(担保性のある緑地)の確保目標

平成12年1月1日現在 平成32年目標
約322.2ヘクタール
約35%
約326.3ヘクタール
約36%

B.その他農地や空き地等(担保性のない緑地)の予測量

平成12年1月1日現在 平成32年の予測量
約76.4ヘクタール
約8%
約34.6ヘクタール(注)
約4%

(2)市街化区域内の都市公園の確保目標…2倍増をめざす!

今後約20年間で、街区公園15ヶ所約2.0ヘクタール、近隣公園1ヶ所約1.0ヘクタール、総合公園約9.1ヘクタール(市街化調整区域含む)を新たな整備目標とします。市街化区域内では、都市公園面積を約2倍以上とします。(基幹公園のみで算定)

  平成12年現在 平成32年目標量
市街化区域内 約2.6ヘクタール
約0.41平方メートル/人
約6.6ヘクタール
約0.95平方メートル/人
市域全体
(都市計画区域)
約2.6ヘクタール
約0.41平方メートル/人
約14.7ヘクタール
約2.10平方メートル/人

(3)緑のネットワーク化目標…160km緑化道路網の構築!

志木市内には、国道(1,138m)、県道(11,104m)、市道(140,461m)合計総延長約152kmの道路が整備されています。街路樹の整備率はなかなか向上していきませんが、今後整備される都市計画道路の緑化や沿道の宅地の生垣化や壁面緑化等により、これから整備される道路を含め約160kmに及ぶ市内全道路の何らかの緑化推進により、最大規模での緑のネットワーク化を目指します。

道路の総延長
区分 実延長
(H11年4月1日現在)
国道 1,138m
県道 11,104m
市道 140,461m
総延長 152,703m

(4)住宅街区の緑化目標…緑視率30%をめざす!

住宅地は、オープンスペースが少なく、大規模な緑地が不足していますが、住宅地内をめぐっていくと手入れされた生垣や庭木が緑豊かな街路景観を形成している場所に出会うことが出来ます。地区により、緑の見かけ上の量(緑視率)は幅がありますが、概ね30%を超える景観は緑豊かな良好な景観となっており、各街路毎に生垣化や庭木の植栽により緑あふれる安全で魅力的なまちかど形成を目指します。

(4)緑地等の配置方針
(1)都市公園等の配置方針

荒川河川敷の広大な都市緑地や運動公園によって、一人あたりの都市公園等の面積は、現在約12平方メートル以上となっていますが、市街化区域内に限ると一人あたりの都市公園などの面積は1平方メートルに満たない状況です。今後市街地内での都市公園用地の確保は困難が予想され、21世紀初頭を目標とした人口対応の整備目標(都市計画中央審議会答申・H7年7月・建設省)をそのまま目標とすることは現実的でありません。
そこで、各住区でのバランスや被建ペイ地(空き地や一般農地)の状況を勘案し、今後20年間で街区公園を各住区で1ヶ所以上、近隣公園を宗岡地域と志木地域で各1ヶ所以上を確保整備することを目標とします。

→参照:都市公園等の将来目標[49KB pdfファイル]都市公園等の配置方針図

(2)地域制緑地の指定方針

緑地の減少は、担保性のない緑地の減少によることが大きく、今後担保性のある緑地の確保・拡大が必要です。現在指定されている地域制緑地の維持を図るとともに、現在担保性のない「斜面林」「社寺林」「慶応高校の樹林地」などについて、新たな制度を含む緑地保全のための地区指定を行い担保性のある緑地の拡大を図ります。
また、今後は住宅地内においても「緑地協定」などの住民相互の取り決め(ルール化)によって、良好な住環境の形成・維持を目指します。

→参照:地域制緑地の配置方針図

(3)水と緑のネットワークの骨格幹線の確保

160km緑化街路網構想の推進によって、市全体の緑のネットワーク形成が期待されますが、特に水辺空間や歩行者プロムナードの骨格を浮き彫りにし、整備・保全を進めることによって、市内や近隣を結ぶ快適な歩行者環境の形成や生物に優しい都市環境の形成を目指します。

→参照:将来像図遊歩道の整備計画図

(4)街路樹網の拡大

公共空間の緑化推進が求められますが、とりわけ公共による道路緑化の推進が求められます。街路樹の植栽可能な道路は道路幅員から限定されますが、都市計画道路などの幹線道路は地域のイメージにふさわしい緑化により、地域のシンボル道路としての演出と緑のネットワークの骨格軸としての形成を図ります。また、街路樹の名を道路名の愛称とするなど、市民の緑に対する愛着を高める工夫も検討していきます。

→参照:街路樹の整備計画図

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