例年に比べ、7月、特に8月に入ってからRSウイルス感染症の患者報告数の増加が続いています。
埼玉県感染症発生動向調査による県内医療機関(定点)からの報告数は、本年第35週(平成29年8月28日~9月3日)において1定点当たり3.10人となり、調査を開始した平成15年11月以降で最大の報告数となっています。
また、朝霞保健所管内での1定点当たり報告数は、4.00人でした。
RSウイルス感染症は、例年冬季を中心に流行することが多い感染症ですが、昨年以上に今年は早い時期から流行しています。
今後さらに患者数が増える可能性もあるので、今後の流行に注意しましょう。
小児、特に乳幼児に多く見られ、発熱・鼻汁などかぜに似た症状が数日続きます。
その後、咳がひどくなる、呼吸をするときゼイゼイするなどの症状が出ます。
多くは軽症で済みますが、肺炎など重い呼吸器症状を起こすことがあり、呼吸器や心臓などに慢性の病気を持つお子さんは特に注意が必要です。
何度も感染と発病を繰り返しますが、子どもの成長に従って症状は徐々に軽くなっていきます。
2歳までにほぼ100%の子がRSウイルスに少なくとも1度は、感染するとされています。
有効な特効薬や特別な治療法はありません。
主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスが付いた手で口や鼻などの粘膜に触れることによる「接触感染」です。
早めに医療機関を受診しましょう。
特に、乳幼児は、重症化する可能性がありますので、早めに受診をしましょう。
その他詳しくは、下記のホームページをご確認ください。