10月から就学時健康診断の時期を迎えますが、学校現場において感染症の集団発生を予防するためには、就学前の定期予防接種をしっかりと受けることが重要です。
予防接種には様々な種類がありますが、特に就学前に確認が必要となる予防接種は、「麻しん」「風しん」の予防接種になります。麻しん、風しんの定期予防接種第2期は小学校入学前の1年間のお子さんを対象としています。
そのため、就学時健康診断などの機会を利用して、再度予防接種歴の確認をしましょう。まだ、予防接種が済んでいない場合には、小学校入学前に予防接種をしっかり受けましょう。
【埼玉県】麻しん、風しんの予防接種は受けましたか [188KB pdfファイル]
「麻しん」とは、一般的に「はしか」と呼ばれているものです。
麻しんは非常に感染力が強く、麻しんにかかると、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
2から3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、まれに脳炎といった重い合併症を引き起こすこともあります。
「風しん」は、急性の発疹性感染症で、風しんの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5から7人にうつす強い感染力を持っています。
発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。また、まれに、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。
麻しん、風しんを予防するために大切なことは、予防接種を受けることです。
予防接種は、予防接種法という法律に基づいた定期予防接種と、法律に基づかない任意予防接種があります。
麻しん、風しんの定期予防接種は次のようになっています。
※この第2期は、小学校に入学する前に予防接種が済んでいるか確認しましょう。