高齢者の方が住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、住まい、医療、介護、予防、生活支援が切れ目なく提供される「地域包括ケアシステム」の構築のためのまちづくりが求められています。地域包括ケアシステムを構築するためには、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の整備とを同時にすすめることが重要です。これを実現していく手法の1つとして「地域ケア会議」があります。

地域ケア会議の機能

1.個別課題の解決
多職種が協働して個別ケースの支援内容を検討することによって、高齢者の課題解決を支援するとともに、介護支援専門員の自立支援に役立てるケアマネジメントの実践力を高める機能

2.地域包括支援ネットワークの構築
高齢者の実態把握や課題解決を図るため、地域の関係機関等の相互の連携を高め地域包括支援ネットワークを構築する機能

3.地域課題の発見
個別ケースの課題分析等を積み重ねることにより、地域に共通した課題を浮き彫りにする機能

4.地域づくり・資源開発
インフォーマルサービスや地域の見守りネットワークなど、地域で必要な資源を開発する機能

5.政策の形成
地域に必要な取組を明らかにし、政策を立案・提言していく機能

志木市では、これらの機能を踏まえ、下記の地域ケア会議を開催しています。

自立支援型地域ケア会議

介護サービスを利用する際にケアマネージャーが作成するケアプラン(どのようなサービスを利用するかの計画)を検討する場です。医師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士などが参加し、専門的な見地からプランにアドバイスをします。

介護サービスを上手に利用して自分らしく暮らしましょう
介護サービスの上手な利用とは?~志木花子さんの例~
志木花子(79歳、女性)さんは、自宅で転倒して足を骨折し、2か月ほど安静にしていました。その結果、骨折は完治しましたが、安静にしていたことにより筋力が衰えたため、一人で歩いて外出できず、買い物に行けなくなりました。

花子さんは、また一人で買い物に行けるように、介護ヘルパーから買物にいっしょに行く支援を受けました。
買物以外の自分でできること(食事の準備や掃除)はヘルパーに頼まずに自分で行い、機能訓練やリハビリを積極的にがんばりました。

その結果、再び長い距離を歩けるようになりました。以前のように一人で買物に行き、近くに住む孫にも会いに行っています。また、地域で行う、いろは百歳体操※にも参加し、以前よりも元気になって生活しています。※いろは百歳体操とは、地域住民の皆さんによる自主グループが行っている体操で、たくさんの通いの場が立ち上がっています。

チョコッとがんばることも秘訣です!!
介護サービスは必要な分のみ利用し、自分の能力の維持、向上に努め、できることは自分でやることが、元気に住み慣れた自宅で生活を続けることにつながります。志木花子さんの例では、元気になるために、自分でできることは自分でやろうと考えて行動した花子さんが、80歳となる1年後、またその先にも、自分らしい生活を続けていることが想像できます。市では、自立した生活を長く続けられるように、「地域ケア会議」を通して市民の皆さんの「自分でやる」という気持ちを後押しします。

地域ケアエリア会議

市内5か所にある高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)ごとに開催しております。主に複雑な問題を抱えている方への支援の検討を行っており、高齢者あんしん相談センター職員、市職員、介護サービス事業者、民生委員などが集まり、支援サービスの検討や、意見交換等を通じて個別課題の解決に向けた取り組みを検討します。 

地域ケア中央会議

介護保険法第5条に定める有機的な連携により、市の地域包括ケアシステムへの政策形成などに役立てていくもので、高齢者のみなさんとの関わりの中や、自立支援型地域ケア会議や地域ケアエリア会議で挙がってきた地域別の課題を関連課等で共有し、地域資源の開発や仕組みづくりの機会として、忌憚なく意見交換をし、知恵を出し合う会議です。

会議録:平成29年11月20日実施 [267KB pdfファイル]