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蚊が媒介する感染症に気を付けましょう

ページID:0001568 更新日:2022年9月12日更新 印刷ページ表示

蚊が媒介する感染症に気を付けましょう

ウイルスを持った蚊に刺されることによって、ジカウイルス感染症やデング熱などの感染症を発症する可能性があります。

発症した人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスが移り、その蚊に刺されたほかの人に感染します。蚊が媒介する感染症を防ぐには、蚊を増やさない、蚊に刺されないようにすることが大切です。

ジカウイルス感染症

中南米・カリブ海地域やアジア太平洋地域を中心にジカウイルス感染症の発生が確認されていますが、最近、マレーシアにおいても、蚊が媒介するジカウイルス感染症の国内感染例が報告されました。

ジカウイルス感染症は、シンガポールやタイ、ベトナム、マレーシア等の近隣諸国においても国内感染が確認されており、該当地域へ渡航する際には、肌の露出をさけ、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう十分な注意が必要です。

症状

海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が現れます。

症状が見られた場合には、医療機関を受診してください。

妊婦と妊娠の可能性のある女性へ

妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

チクングニア熱

アジア、アフリカの熱帯・亜熱帯が流行地域でしたが、最近は中南米の各地に流行地が広がり、今も拡大を続けています。

ヨーロッパ、アメリカ大陸にも感染者が広がり、年々患者数が増加している感染症です。

これまで国内感染症例は報告されていませんが、令和元年6月以降ミャンマーが感染地域と推定される輸入感染症例が3年ぶりに複数例報告されたことから、厚生労働省検疫ホームページでも注意喚起されています。

症状

蚊に刺されてから2から12日(通常3から7日)後に、発熱、関節炎、発疹がみられます。関節の痛みは、手首、足首、指、膝、肘、肩などに現れます。結膜炎や神経系の症状もみられます。出血しやすくなることもあります。死に至ることはまれですが、関節の痛みが月単位、年単位で続くことがあります。

症状によるデング熱との鑑別は困難です。デング熱よりも潜伏期間が短く、旅行中に発症する可能性があります。

予防

ワクチンや予防薬はありません。虫よけ対策が唯一の予防法です。

デング熱

2014年に、国内でデング熱に感染したことが確認された患者が報告され、2016年には、海外から帰国した方がデング出血熱を発症し、死亡する事例が発生しました。

熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。

症状

蚊に刺されてから3から7日程度で高熱のほか、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られれば、デング熱の可能性もあります。

また、デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。そのため、早めに医療機関を受診してください。

資料

厚生労働省:ジカウイルス感染症<外部リンク>
厚生労働省:デング熱<外部リンク>


<外部リンク>